Pythonで文字列を数値に変換するint関数、数値を文字列に変換するstr関数の使い方です。(Pythonの標準関数です。)
文字列を数値に変換、数値を文字列に変換
数値は計算ができますが、文字列は計算が出来ません。
画面に表示する場合は、数値を文字列に変換した方が都合の良い場合があります。
そのため、文字列を数値に変換したり、数値を文字列に変換したりする関数が用意されています。
int関数,str関数の使い方
int関数は、数値や文字列から、整数に変換します。
int(x)
xは、文字列("123"など)や浮動小数点の数値(1.234など")を指定すると、整数に変換します。
int(x,base=10)
xは文字列や浮動小数点の数値です。baseは基数であり、2,8,10,16のいずれかを指定します。
省略すると10進数で変換します。
baseに2を指定すると、xを2進数の値に変換します。
8を指定すると8進数、10を指定すると10進数、16を指定すると16進数の値に変換します。
str関数は、数値を文字列に変換します。
str(object)
objectに数値を指定することで、文字列への変換が行われます。
# -*- coding: utf-8 -*-
# 文字列123を数値に変換して表示
print(int("123"))
#数値123を文字列に変換して表示
print(str(123))
# 16進数の文字列を数値変換
print(int("10",16))
#数値として表示
print(123)
#数値の後ろに"円"を表示する
print(123,"円")
#数値を文字列に変換して+で連結して表示する
print(str(123)+"円")
実行結果は以下の通りです。
123
123
16
123
123 円
123円
print(123,"円")のようにすれば、123を数値のまま表示して、後ろに"円"を付けることも出来ます。
この場合上記の"123 円”のように数字と円の間に空白が入りました。
数値123を文字列に変換して+で"円"と連結した場合は、数値と円の間に空白が入りませんでした。
このようにprintで数値のまま表示することも出来ますが、数値を文字列に変換することで、表示する際の細かい調整が可能となります。