Pythonで辞書を作成するdict関数の使い方です。(Pythonの標準関数です。)
dict型とは
dict型は、キー(文字列)と、値(数値)の組み合わせで保存することが出来ます。
辞書に登録する文字列に、数値を割り当てておくことで、例えば国番号を国名で取りだしたり、郵便番号を地名で取り出すことが出来ます。
dict関数の使い方
以下の3つの使い方があります。
dict(**kwarg)
dict(mapping, **kwarg)
dict(iterable, **kwarg)
**kwargは、辞書型で例えば {'アイスランド':354, 'アメリカ':1, '日本':81}のように指定します。
mappingは、dict型の変数のことです。
iterableは、繰り返しアクセスして要素を取り出せるものを意味しており、たとえばリストはiterableです。
以下がdict関数の簡単な使い方です。
# -*- coding: utf-8 -*-
#############################
# dict関数による辞書登録
#############################
# 国番号を辞書登録(dict関数では文字列にシングルクォートがいらない)
dict1 = dict(アイスランド=354,アメリカ=1,日本=81)
# 辞書表示
print('辞書の内容=',dict1)
実行結果は以下の通りです。
辞書の内容= {'日本': 81, 'アイスランド': 354, 'アメリカ': 1}
{ } を使用して登録する方法もあります。(この場合はシングルクォートが必要です)
#############################
# { } による辞書登録
#############################
# -*- coding: utf-8 -*-
# 国番号を辞書登録
dict1 = {'アイスランド':354, 'アメリカ':1, '日本':81}
# 辞書表示
print('辞書の内容=',dict1)
実行結果は以下の通りです。
辞書の内容= {'日本': 81, 'アイスランド': 354, 'アメリカ': 1}
辞書から値を取り出してみます。以下の2つの方法をご紹介します。
#############################
# 辞書からの検索
#############################
# -*- coding: utf-8 -*-
# 国番号を辞書登録(dict関数では文字列にシングルクォートがいらない)
dict1 = dict(アイスランド=354,アメリカ=1,日本=81)
# 日本の国番号を確認
print('日本の国番号=',dict1.get('日本'))
# 日本の国番号を確認
print('日本の国番号=',dict1['日本'])
出力結果は以下の通りです。
日本の国番号= 81
日本の国番号= 81
辞書へ追加は、以下のように行います。
すでにある辞書に追加するのではなく、追加された辞書がdict関数から返されます。
#############################
# 辞書に追加
#############################
# -*- coding: utf-8 -*-
# 国番号を辞書登録(dict関数では文字列にシングルクォートがいらない)
dict1 = dict(アイスランド=354,アメリカ=1,日本=81)
dict2 = dict(dict1,イギリス=44)
print(dict2)
print(list(dict2))
以下が出力結果です。
['イギリス', '日本', 'アイスランド', 'アメリカ']
次に辞書から、要素を削除してみましょう。
#############################
# 辞書から削除
#############################
# -*- coding: utf-8 -*-
# 国番号を辞書登録(dict関数では文字列にシングルクォートがいらない)
dict1 = dict(アイスランド=354,アメリカ=1,日本=81)
# 表示してみる
print(dict1)
# 要素をpopで削除する
dict1.pop('アイスランド')
# 表示してみる
print(dict1)
出力結果は以下の通りです。
{'日本': 81, 'アイスランド': 354, 'アメリカ': 1}
{'日本': 81, 'アメリカ': 1}
辞書型は、さまざまな使い方がされていますので、いろいろと試してみましょう。